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江戸無外流とはprofile

 

江戸無外流とは

Tsuji-Gettan

辻家祖辻伊賀守から七代目の辻兵内(後の辻月旦資茂)が江戸の地で無外流の道場を開いたことから始まる。江戸本家家元に伝わる江戸無外流は常陸国鹿島より伝わる山口流剣術と新田宮流より伝わる自鏡流の居合兵法を融合した実践的な居合です。
江戸無外流の系譜は、
初代 流祖辻月旦資茂(江州甲賀郡馬杉村、享保12年6月23日没 享年79歳)
二代目 辻右平太(江州甲賀郡馬杉村、寛保2年10月16日没 辻月旦の甥)
三代目 都治記摩多資英(武州多摩群、宝暦11年正月28日没、神官猿渡豊後の長男、後に辻月旦の養子)
四代目 都治文左衛門資賢(武州豊島群、天明7年7月15日没、都治記摩多資英の嫡子)
五代目 都治記摩多源資幸(武蔵国豊島群、文化9年8月26日没、都治文左衛門資賢の嫡子)
六代目 都治文左衛門資信(土州、文政5年8月20日没、山内家家臣資幸の養子)
七代目 都治金市郎嘉重(土州、文政7年8月7日没、土佐藩山内家家臣資信養子)
八代目 都治喜摩多源茂岡(安政6年7月6日没)
九代目 都治啓作定為(死亡年月不詳、安政6年12月父跡目そのまま文久2年3月20日以後家芸御免とし道場を閉める。慶応2年8月17日山内容堂公御馬回り役を任ぜられ以後行方知れず。)
江戸本家江戸無外流は九代をもって絶えました。
その後再興されることなく近年まで来ました。江戸に伝わる無外流を再興するために古流無外流、山口流剣術、自鏡流居合、津田一伝流、一刀流、神道流、その他の武芸の研究と修業を重ね、無外流中興の祖である第11代宗家(姫路系)中川士龍先生のご家族から譲り受けた奥義、遺品とお手書きの資料を基に平成の世に江戸無外流を再興しました。
尚、第11代中川士龍申一先生は代を継承することなくこの世を去りました(昭和56年1月2日享年86歳 龍翁院申道一剣居士)。代を継承しない理由とその強い意志はご家族あての手紙の中で熱く語られています 。


江戸無外流の系譜

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段位・級位取得の目安について

昇段・昇級の審査は毎月実施しています。
実力が認められる段階で推奨されますので、不安な点や不明な点等がありましたら、稽古の際にいつでもご相談下さい。

 段位・級位 資格  取得までの目安期間、および取得に必要な習得内容(審査内容)
段外  級外  なし 最初の昇級審査を受けるまでに、次の技術を学びます
 @ 正しく礼儀作法ができること
 A 一人で稽古着(胴着・袴)を着ることができること
 B 無外流の所作法を学び、実行できること
 C 刀の扱い方を学ぶこと
 D 刀の抜き方・納め方の基本を習得すること
 三級  なし 入門より三か月以上修業した者
 @ 所作・刀礼(道場への入場・初めの刀礼・終わりの刀礼)を正しくできる
   こと
 A 基本の抜刀・納刀ができること
 二級  なし 入門より六か月以上修業した者
 @ 無外流盾剣抜き打ち刀法を習得していること
 A 居合の二の太刀基本六刀法を習得していること
 B 基本の一刀法を習得していること
 C 基本の二刀法を習得していること
 D 居合の歩き方(難波の歩き方)を習得していること
 一級  なし 入門より八か月以上修業した者
 @ 初伝の抜刀納刀(無外流秘伝一撃必殺の技籠手落としの寸止め)を習得
   していること
 A 基本の一刀法の実戦型を習得していること
 B 基本の二刀法の実戦型を習得していること
 C 基本の十二刀法を習得していること
 D 無外流居合形 五用の一本目「真」の形を習得していること
 E 刀の種類と違いについて学び、宗家口頭試問に即答できること
初段   なし 一級位を取得、および入門より十か月以上修業し、満14才以上の者
 @ 無外流居合形 五用「真・連・左・右・捨」を習得していること
 A 基本の三刀法を習得していること
   ※基本の三刀法は無外流の秘伝である遠間の剣を具現化したもので宗家から
    直接伝授されるものである。従って第三者に教えることも第三者から学ぶ
    ことも許されない。

 B 試斬について、左右の袈裟斬り(半畳)を習得していること
 C刀の名称について学び、宗家口頭試問に即答できること
 二段  なし 初段取得後1年以上修業し、満15才以上の者(実力に応じ1年未満でも取得可)
 @ 無外流居合形 五用(6本)、五応(5本)を習得していること
 A 試斬について、左右の逆袈裟斬り(半畳)を習得していること
 B 刀に関することわざについて学び、宗家口頭試問に即答できること
三段 准指導員 二段取得後2年以上修業し、満18才以上の者(実力に応じ2年未満でも取得可)
 @ 無外流居合型形 五用(6本)、五箇(5本)、五応(5本)を習得していること
 A 試斬について、横一文字斬り(半畳)を習得していること
 B無外流 百足伝5首について学び、宗家口頭試問に即答できること

三段取得後更に半年以上修業した満20才以上の者は、准指導員の資格を与えられる
四段  指導員 三段取得後3年以上修業し、満22才以上の者(実力に応じ3年未満でも取得可)
@ 無外流居合形 五用(6本)、五箇(5本)、五応(5本)、走懸り(5本)のすべて
  の形を習得していること
A 無外流居合形の内、任意に2本の組太刀ができること
  ※組太刀は仕太刀・打太刀で向かい合い、実践で斬り合う稽古を行う
B 試斬について、鞘の内から抜き打ちでの逆袈裟斬りを習得していること
C 無外流の歴史初級編と無外流百足伝10首について学び、宗家口頭試問に
  即答できること

四段取得後更に半年以上修業した満25才以上の者は、指導員の資格を与えられる(古流允可状 平紙で宗家直筆花押落款入り)
 五段 師範代 四段取得後4年以上修業し、満28才以上の者(実力に応じ4年未満でも取得可)
 @ 無外流目録の形すべて、および無外流内伝3本を習得していること
 A 試斬について、抜き打ち横一文字斬りを習得していること、また無外流
   目録の形より一型を斬れるように修行し、習得していること
 B 組太刀について、無外流居合之形(5本)、無外流脇差之形(5本) それぞれ
   を修行し、習得していること
 C 無外流剣術基本太刀筋を修行し、習得していること
 D 無外流の歴史上級編と無外流百足伝15首を熟読できるように学び、習得
   していること

五段取得後更に半年以上修業した満30才以上の者は、師範代の資格を与えられる
(古流允可状 平紙で宗家直筆花押落款入り)
 六段 師範
錬士
免許
五段取得後5年以上修業し、満35才以上の者(実力に応じ5年未満でも取得可)

@ 無外流目録の形すべて、および無外流奥伝5本を習得していること
A 試斬について、無外流目録の形より3形を形通りに斬れるよう修業し、
  習得していること
  脇差の形より4形を斬れるように修業し、習得していること
  抜き打ち盾剣で上段中段下段の三太刀を斬れるように修業し、習得している
  こと
  奥伝のうち「迅雷」が斬れるように修業し、習得していること
B 無外流を継承した大名家について学び、知識習得していること
  無外流百足伝40首を熟読できるように学び、習得していること

六段取得後更に1年以上修業した満35才以上の者は 師範、錬士、無外流免許
(古流巻物による伝授)を与えられる
七段 師範
教士
六段取得後6年以上修業した満40才以上の者(実力に応じ6年未満でも取得可)
@ 組合いと組太刀について、無外流目録の形の中から10本を、組合い・組太刀
  それぞれを修行し習得していること
  無外流秘伝「籠手落とし」で、先の先から始まり、先の先の先の先までの技で
  抜き打ちを修行し、習得していること
  「野送り」で、後の先から始まり、後の後の後の先までの技で抜き打ちを修行
  し、習得していること
A 無外流剣術之形5本を修行し、習得していること
B 試斬について、無外流目録の形から5本を形通りに斬れるよう稽古し、習得
  していること
C 無外流の大名家指南の系譜とそれぞれの太刀筋・技を実践研究していること
  無外流百足伝40首を後書きまで熟読できるように学び、習得していること

七段取得後更に5年以上修業した、錬士の資格を有する満40才以上の者は、教士の資格を与えられる
 八段 師範
範士
七段取得後10年以上修業した満55才以上の者(実力に応じ10年未満でも取得可)

八段位の審査は無外流秘伝・口伝の伝授を行うため非公開である

八段取得後更に10年以上修業した、教士の資格を有する満55才以上の者は、範士の資格を与えられる
 九段 師範
範士
免許皆伝 
八段取得後10年以上修業した満60才以上の者(実力に応じ10年未満でも取得可)

九段位の審査は無外流秘伝・口伝の伝授を行うため非公開である

九段取得後更に10年以上修業した、範士の資格を有する満60才以上の者は、免許皆伝を巻物で与えられる


無外流居合が登場する小説など

剣客商売

剣客商売

「剣客商売」(けんかくしょうばい)は、池波正太郎による時代小説。「鬼平犯科帳」や「仕掛人・藤枝梅安」と並ぶ池波正太郎の代表作である。
全16巻の単行本は2004年2月時点で1800万部以上が出版され、テレビ・舞台・漫画化されている。
無外流の老剣客、秋山小兵衛(あきやま こへえ)を主人公とし、小兵衛と後添いのおはる、息子の大治郎、女剣客の佐々木三冬らが、江戸を舞台に様々な事件に遭遇し活躍する。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


江戸無外流居合兵法 龍正館

〒102-0073
東京都千代田区九段北1-7-8
        関山ビル2F

TEL/FAX 03-6261-2256